雨の音が響いていた様に思う。
特段、何ら変わりのない雨だったと思うが、
やけに冷たく、澄んだ音だった気がした。
命の行く末は、分からないものだと思った。
親から子へ、子から孫へ。
子は親となり、幼きから成熟してゆくのだろう。
親から子へ、子から孫へ。
意志は遺志となり、遺志は意志となり、遺志となるのだろう。
良きは良きとして、
悪きは悪きとして、
継がれてゆくのだろう。
無駄は何一つとしてないのだろう。
気付かずして私もまた、
先の代より受け継ぎ、
誰かに引き渡すものがあるのだろう。
命とはきっとそういうものなのだ。